CMYKとRGBの違い、印刷に影響ある？🖨️🎨

2025.10.07

デザインデータを作成する際に避けて通れないのが「CMYK」と「RGB」の違い。
同じ画像でも、モニターで見る色と印刷された色が全然違う…
という経験をしたことがある方も多いのではないでしょうか？

この違いを正しく理解していないと、思い描いた色が出ないまま印刷されてしまうこともあります。

今回は、CMYKとRGBの違いが印刷にどう影響するのかを解説いたします。

✅CMYKとRGB、それぞれの特徴とは？🧠

まずは、それぞれのカラーモードがどういうものかを簡単に押さえましょう。

RGBは、Red（赤）、Green（緑）、Blue（青）の光の三原色を使って色を表現する方法です。
パソコンやスマートフォンなどのディスプレイではこのRGBが使われています。

✅ 特徴

・モニターで鮮やかに発色できる
・加法混色（色を混ぜるほど明るくなる）
・白に近づくほど明るい表現が可能

Webデザイン、SNS用画像、デジタルサイネージなど、画面上での見た目に特化した用途で活用されます。

CMYKは、Cyan（シアン）、Magenta（マゼンタ）、Yellow（イエロー）、Key plate（ブラック）の4色を用いた印刷用のカラーモードです。

✅ 特徴

・紙に印刷する際に使用される
・減法混色（色を重ねるほど暗くなる）
・実物としての仕上がりを左右する

名刺、封筒、ラベルシール、チラシなど、紙媒体の印刷物では必ずCMYKでの入稿が必要です。

RGBで作られた画像をそのまま印刷データに使ってしまうと、期待していた色が出ないというトラブルに繋がります。

✅ よくある色味のズレ

・鮮やかな青 → 深い紺色に変化
・鮮やかな緑 → くすんだグリーンに見える
・明るいピンク → 濁った赤に変わることも

これは、CMYKが再現できる色の範囲（色域）がRGBより狭いため。
モニターで表示できる明るく鮮やかな色が、印刷では再現できないケースがあるのです。

印刷物の仕上がりを正確に再現するためには、最初からCMYKモードでデータを作成するのが基本です。

当社では、印刷をご依頼いただく際に、以下のような点について事前にご確認いただくようお願いしています。

✅ 入稿前のチェックポイント

・カラーモードがCMYKになっているか？
・画像の解像度が実寸で300dpi以上あるか？
・文字はすべてアウトライン化されているか？

※カラーモード変換によるトラブルを避けるため、デザインデータは事前にご確認ください。

CMYKとRGBの違いを正しく理解していれば、印刷物の仕上がりに対する「思ってたのと違う…」を防ぐことができます。

印刷物は、一度刷ってしまえば修正が難しいメディアです。
だからこそ、制作前の段階から色の設定を正しく整えておくことが重要なのです。

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