こんにちは。
東京都中央区・浜町駅すぐ近くにオフィスを構える株式会社インデックスです。
今回は、印刷に欠かせない「入稿データの保存形式」について、あまり知られていないけれど重要なポイントをわかりやすく解説します📌
「PDFならなんでもOK」じゃない!?印刷で注意すべき保存形式とは
「PDF形式で入稿してください」と言われた経験、ありませんか?
実はこの“PDF”にもさまざまな**保存の種類(規格)**があることをご存じでしょうか?
印刷業界で標準的に求められるのが、PDF/X-1a(ピー・ディー・エフ エックス ワン エー)という形式です。
ではなぜ、一般的なPDFではなくPDF/X-1aが指定されるのでしょうか?
理由は、印刷に関わるトラブルを未然に防ぐためです。
PDF/X-1aってどんな形式?
PDF/X-1aは、「印刷用に最適化されたPDFの国際標準フォーマット」です。
正式には「PDF for eXchange」の略で、印刷時に発生しやすい下記のようなエラーを防ぐための規格です。
PDF/X-1aの特徴👇
✅ すべてのフォントが埋め込み必須(フォント化け防止)
✅ 画像はすべてCMYKに変換されている(RGB禁止)
✅ トンボや塗り足しの情報が保持される
✅ 外部ファイルのリンクが許されない(リンク切れ防止)
📌つまり、「色ズレ」「文字化け」「画像抜け」など、よくある印刷トラブルを防ぐことができる形式というわけです。
「通常PDF」と「PDF/X-1a」の違いって?
よく混同されがちなのが、アプリでそのまま保存したPDFと、PDF/X-1aとの違いです。
たとえば、IllustratorやInDesignで「通常のPDF保存」を行うと、以下のようなリスクがあります。
❌ RGB画像のまま保存されてしまう
❌ フォントが埋め込まれておらず、文字が化ける可能性
❌ リンク画像が未埋め込みで表示されないことも…
一方、PDF/X-1aで保存すれば、これらのリスクを一括で回避可能です。
印刷側の確認作業もスムーズになり、納期や仕上がりの面でも安心です😊
PDF/X-1aで保存するには?📂
では、どうすれば正しく「PDF/X-1a」で保存できるのでしょうか?
使用するソフトによって操作方法は異なりますが、代表的なアプリでは以下のような手順です👇
Illustratorの場合(例)
「ファイル」>「別名で保存」
ファイル形式で「Adobe PDF(*.PDF)」を選択
PDF保存ダイアログで「Adobe PDF プリセット」から[PDF/X-1a:2001]を選択
塗り足し・トンボ設定を確認し、「保存」をクリック
これだけで、印刷に最適な形式で入稿データを準備できます✅
まとめ|保存形式の理解で印刷トラブルを未然に防ごう
印刷データで一番怖いのは、「完成してから気づくミス」です。
✅ 色が思ったより鮮やかじゃない
✅ 文字がずれている・表示されない
✅ トンボや塗り足しが反映されていない
…こんなトラブルを防ぐためにも、PDF/X-1aでの保存は基本中の基本。
特別な知識がなくても、プリセットを選ぶだけで簡単に設定できます。
なお、PDFデータは編集や修正作業ができない形式のため、入稿前のデータ確認が必要です。
「PDFにしたから大丈夫」ではなく、“どんなPDFか”を意識することで、印刷物のクオリティもグッと安定します。
最後までお読みいただきありがとうございました。
中央区浜町の株式会社インデックスでは、こうした“ちょっとした気づき”を大切にしながら、日々の制作サポートを行っています。
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