こんにちは、
東京都中央区の株式会社インデックスです。
私たちは企業の情報発信を支援する中で、「効果のある販促物」は見た目の美しさ以上に、“情報の伝わりやすさ”をどう設計するかで決まると実感しています。
本記事では、見た目の工夫=読み手への配慮という視点から、レイアウト設計の考え方をお伝えします。
見た目の整理は、読み手への配慮
販促物を作る際、内容に注力するあまり、ついレイアウトや整え方は後回しになりがちです。
けれど、その“ちょっとした整え方”こそ、販促物の読みやすさを大きく左右するポイントです。
✅ 情報の「見える化」は余白から
見出し・本文・図表の周囲に、少し余白を空けるだけで、情報のグループ化がしやすくなります。
余白は“スペース”ではなく、“間(ま)”です。読み手が理解を整理するための呼吸のようなもの。
✅ 文字サイズと階層の明確化
見出し・小見出し・本文・注釈。
階層ごとにフォントサイズや太さを変えると、文章構造が視覚的にわかりやすくなります。
文章そのものに目を引く「強弱」が生まれるので、必要な情報が浮かび上がります。
✅ 統一感=読みやすさ
フォントの種類・サイズ・行間を統一するだけで、全体が格段に見やすくなります。
逆に、行間が詰まりすぎていたり、1ページの中で複数のフォントが混在していると、それだけで読み疲れの原因に。
余白の工夫で“考えやすい”販促物になる
1行あたりの文字数が多すぎると、視線の移動距離が長くなり、読むリズムが乱れます。
最適なのは「1行に30~40文字程度」。
視線の往復が少なくなり、情報を自然に頭に入れられます。
✅ 横幅を短くしてブロック化
全体を1段構成にせず、要素ごとに枠や段落で“ブロック化”すると、視線の負荷が軽減され、“まとまっている印象”に変わります。
✅ 「中央揃え」より「左揃え」
タイトルや表紙などは中央でも構いませんが、本文は左揃えが基本。
視線の起点が毎行そろうことで、読み手の理解スピードが上がります。
“つまずかせない”文字組のテクニック
文章がスッと頭に入るかどうかは、文字の“詰まりすぎ”や“ゆるさ”にも左右されます。
✅ 行間の確保
行間は“ぎゅうぎゅう”より“ふんわり”が◎。目安としては文字サイズの1.5倍程度の行間を。適度な余白が、視認性と理解度を高めてくれます。
✅ 字間は詰めすぎない
読みやすく見せようと字間を詰めすぎると、逆に読みにくくなります。とくに横書き文書では「ひらがな・漢字・英数字」が混在するため、文字同士のバランスが大切です。
✅ 禁則処理と改行の意識
句読点や記号が行頭にくると、見た目の違和感だけでなく、読み手の思考も分断されます。手動で微調整する手間こそ、読みやすさへのこだわりと言えるでしょう。
“効果的な販促物”に必要なのは、想像力
販促物は「伝えるため」に作るものですが、同時に「読まれるかどうか」も設計段階で決まります。
✅ 読み手の状況をイメージする
・スマホで見るのか
・PCで開くのか
・印刷して配布するのか
✅ 一気に全部を詰め込まない
情報量の多さ=良さではありません。
内容は簡潔に。項目ごとに見出しを付け、流れを意識しましょう。
読み手が「次は何が?」を想像しやすくなる構成が理想です。
【コラム】認知心理学から考える“読みやすさ”の仕組み
文章の読みやすさや内容の伝わりやすさは、デザインだけでなく、私たちの脳の“認知のしくみ”とも深く関係しています。
心理学の観点からも、販促物設計に活かせるヒントがたくさんあるのです。
✅ ゲシュタルト原則で「まとまり」を意識する
人間の脳は、バラバラな情報でも「似ている」「近くにある」といった特徴があると、自然に“ひとまとまり”として認識します。これをゲシュタルトの法則といいます。
たとえば、「余白を設けて情報同士の距離を離す」「同じカテゴリーの見出しを同じ色にする」といった工夫は、読み手にとっての“情報のまとまり”を強調し、理解スピードを上げることに繋がります。
✅ 視覚的な“記憶の負荷”を減らす
人間の短期記憶には限界があります。
心理学者ミラーの法則では「人が一度に記憶できるチャンクは約7±2個」とされており、情報を小さなかたまり(チャンク)に分けることが重要です。
長文や箇条書きも、3〜5個程度で区切ると、情報が整理されて記憶にも残りやすくなります。
✅ 「Zの法則」で視線の流れを設計する
多くの人は、左上から右下に向かって“Z”の形に視線を動かして文章を読みます。これをZの法則と呼び、紙面の設計やページ構成にも応用されています。
販促物の冒頭左上に重要なメッセージを置き、右下に行くにつれて詳細情報や次のアクションを配置する――このように「無意識の視線の流れ」に合わせると、伝えたいことがより自然に届くのです。
✅ 色や形に意味を持たせる「視覚的アンカー」
視線が自然と留まる“視覚的アンカー(コントラスト・フォントの太さ・配置のリズム)”を作ると、読み手の集中を効果的に誘導できます。
心理学では、色彩が記憶や感情に強く影響することもわかっており、「重要な箇所に赤」「落ち着いたトーンで信頼感」など、意図的に使い分けるのがポイントです。
情報は“読ませる”のではなく“読んでもらう”
私たちインデックスも、
「レイアウトは、受け手への思いやり」と捉えております。
効果的な販促物とは、装飾的に美しいのはもちろん、「理解しやすく」「負担が少なく」「流れを追いやすい」販促物です。
ちょっとした余白、文字の選び方、情報の整理――それだけで伝わり方がまったく違ってきます。
株式会社インデックスは、“伝わる設計”を大切にしています
株式会社インデックス(東京都中央区日本橋)は、情報設計とデザイン、そして、確かな印刷技術を通じて、企業のコミュニケーション活動を支援しています。
【“読まれる販促物”の重要なポイント】
・余白は、情報を整理するための大切な要素
・文字サイズや階層は、視覚的に明確に
・読み手のリズムや視線の流れを想像して設計
・情報は詰め込みすぎず、段階的に見せる構造に
【こんな方におすすめ】
チラシやリーフレットの内容が「伝わりにくい」と感じている方
販促物をもっと印象的に仕上げたい方
見た目の印象で損をしている気がするが、改善方法がわからない方
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